生物学・分子物理学・バイオ技術コラム|専門分野多数対応の高橋翻訳事務所へ

 高橋翻訳事務所TOP 0120-8805573 年中無休・夜間2時まで受付 翻訳のお問い合わせはこちら
特急翻訳サービス
環境
生物学
心理学
看護・介護・医療
通信・情報技術
不動産
ビジネス全般
契約書・法律文書
金融
経済
政治
医学
医学・薬事申請
学術論文
技術全般
コンピュータ
特許
アート
音楽
スポーツ
その他のサービス
平井 平井による生化学・分子物理学・バイオ技術コラム
担当翻訳分野:生物学翻訳学術論文翻訳
生物学・分子生物学・バイオ技術コラム一覧へ戻る

2012年09月04日
細胞の違いを生み出す物質

こんにちは。轄kエ翻訳事務所で学術論文翻訳を担当している平井と申します。

分子生物学やバイオテクノロジーをはじめとする生物学全般に関する翻訳や、医学論文、生化学、ライフサイエンスに関する翻訳など、生物学や医学において、複数の分野にまたがる翻訳も扱っています。指名でのご依頼もお受けしておりますのでご相談ください。

今回のテーマは、Wntのシグナル伝達、Hedgehog、TGF-β、Notch、Cdc25、原腸形成、リボソーム(生体内の翻訳会社)についてです。

モルフォゲンは胚の一部から分泌され、周囲に拡散して濃度勾配をつくり、これが遺伝子発現に作用して勾配に応じた細胞の違いを生み出す物質です。発生ではたらくモルフォゲンには、主に4種類のグループがあり、それぞれに別個のシグナル伝達経路があります。また、複数のモルフォゲンが組み合わせて使われることが多いです。たとえばハエの翅という構造ができる場合、背腹軸はWgとNotchが、前後軸はHedgehogとDppがはたらき、複数のベクトルの組み合わせによって翅のパターンが出来上がります。

発生では局所的に増殖を止めることが重要な場所があり、第一は、細胞の分化が始まる場所で、分化の前にあらかじめ細胞周期をG1期で停止させる必要があります。第二は、細胞が移動するときです。たとえば、原腸形成(gastrulation)という大掛かりな形態形成(morphogenesis)が起こる場合、陥入する部分で増殖が一時的に抑えられます。これは、陥入する部分の細胞で特異的に発現するTribblesという翻訳済みタンパク質がCdc25を抑制するために細胞がG2期で停止するからです。この停止がないと、原腸形成はうまくいきません。

発生の過程では、細胞周期のパターンを思い切って変えるという現象がしばしば見られます。受精卵が盛んに分裂する卵割(cleavage)では、全体のボリュームは変わらずに細胞の数だけが増えます。この時期にはS期→M期が繰り返され、サイクリンBは分解されずにいつも高レベルを保っています。エンドサイクル(endocycle)という特殊な細胞周期では、M期をスキップして何回もDNA複製が繰り返されるため、多倍体の細胞(polyploid)ができます。DNA複製ライセンス化のルールを逸脱したように見えるこの現象は、Fzrの活性が高レベルに保たれ続けるために、サイクリンBが徹底的に分解されてM期の開始が不能になるために起こります。

轄kエ翻訳事務所   医学翻訳分子生物学翻訳生化学翻訳担当:平井


株式会社高橋翻訳事務所 
環境コラム
生化学・分子物理学・バイオ技術コラム
心理学コラム
政治経済・アート・スポーツコラム
音楽・医学コラム
金融コラム
ハワイ生活と英語コラム
契約書コラム
医学・薬事申請コラム
広告英語・英文キャッチコピーコラム
翻訳コラム
twitter
facebookページ
ブログ

ご利用上の注意・免責事項 | プライバシーポリシー | サイトマップ
株式会社高橋翻訳事務所 (C) 1991-200X All rights reserve