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平井 平井による生化学・分子物理学・バイオ技術コラム
担当翻訳分野:生物学翻訳学術論文翻訳
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2012年08月28日
特定保健用食品である機能性食品「アンセリン」の製法

こんにちは。轄kエ翻訳事務所で学術論文翻訳を担当している平井と申します。

分子生物学やバイオテクノロジーをはじめとする生物学全般に関する翻訳や、医学論文、生化学、ライフサイエンスに関する翻訳など、生物学や医学において、複数の分野にまたがる翻訳も扱っています。指名でのご依頼もお受けしておりますのでご相談ください。

科学的根拠が示された、特定保健用食品である機能性食品「アンセリン」の製法、ナノろ過膜についてです。

食品の中でも体調調節機能・生理活性機能を目的にした食品や食品素材を一般に機能性食品(functional food)と呼びます。特に栄養改善法(nutrition improvement law)に基づき特定保健用食品(specified health food)として認定されたものは、その効果・効用について科学的根拠が示されています。しかし、機能性食品といってもそのほとんどは既存の食品から特定の成分を分離、濃縮して商品としているものです。
アンセリン(anserine)はペプチドであり、マグロ、カツオなどの高速遊泳魚の筋肉に多く含まれており、抗疲労効果(anti-fatigue effect)などの機能が報告されています。アンセリンは鰹節や缶詰(can)の製造時の煮汁(cooking liquid)から作られるカツオエキス中に多くあり、これを原料とします。アンセリンを分離濃縮するには、イオン交換樹脂(ion-exchange resin)を用いる方法が一般的ですが、膜分離法(membrane isolation process)で濃縮する方法も実用化されています。

カツオエキスを限外ろ過膜で処理することで高分子のタンパク質(polymeric protein)が除去され、透過液中に分子量6000以下の遊離アミノ酸とジペプチドが得られます。これを2段目のナノろ過膜でろ過すると、低分子の塩類や遊離アミノ酸(free amino acid)が透過・除去され、保持液中に膜を透過しなかったアンセリンが濃縮されます。この2段の膜分離操作により5〜10%のアンセリンを含有する食品素材が得られます。

アンセリンは原料濃度から8倍濃縮されており、その回収率は56%です。

轄kエ翻訳事務所   医学翻訳分子生物学翻訳生化学翻訳担当:平井


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